考察ノート

【エルデンリング考察】陰謀の夜の真相は?犯人はラニだけなのか、マリカとの共謀説をわかりやすく解説

更新: 2026-10-05
結論から言うと

死のルーンで刃を作ったのはラニです。これは本人が認めています。ただ、ラニ一人でできた事件だとは思いません。マリケスを裏切ったのはマリカで、刺客たちもマリカに近い一族でした。マリカとラニが、それぞれ別の目的で手を組んだと考えるのが一番自然です。ゴッドウィンがなぜ狙われたのかは、まだはっきりしません。

陰謀の夜ってどんな事件?

物語の発端として、何度も語られる事件です。

誰かがマリケスのもとから死のルーンの一部を盗み出しました。そしてある凍える夜、黒い装束の刺客たちが、マリカの息子である黄金のゴッドウィンを殺します。デミゴッドが死んだのはこれが初めてです。

この事件のあと、マリカはエルデンリングを砕きます。デミゴッドたちが破片を奪い合う「破砕戦争」が始まり、狭間の地はボロボロになりました。プレイヤーが歩いている荒れた世界は、元をたどればこの一夜から始まっています。

犯人はラニで決まりじゃないの?

半分はそうです。

ラニのイベントを進めると、本人がはっきり認めます。

死のルーンの一部を盗み、儀式により、それを神殺しの黒き刃となした すべて私が、やったことだ

—— 魔女ラニのセリフ

ここまで言い切っているので、ラニが事件の中心にいたのは確定と見ていいと思います。

ただ、よく読むと引っかかるところがあります。ラニが認めているのは「盗んで、刃を作った」ところまでです。刺客たちにどう命じたのか、なぜゴッドウィンだったのか。そこは何も語っていません。

もう一つ。死のルーンは、マリケスという強力な番人が封じていたものです。まだ若い王女が、一人でそこから盗み出せたのか。ここが一番の疑問でした。

マリカも共犯だった?

この疑問に答えてくれるのが、マリケスの側のテキストです。

マリケスを倒すと手に入る追憶には、こう書かれています。

マリケスは、神人に与えられる影従の獣であった マリカは影従に、運命の死の封印たるを望み 後にそれを裏切ったのだ

—— 黒き剣の追憶

「運命の死」は死のルーンのことです。マリカはマリケスに封印を任せ、そして裏切った。何をどう裏切ったのかまでは書かれていません。ただ、封印されていたものが盗まれた事件を思い出すと、つなげて読みたくなります。

封印を任せた本人なら、隙を作るのは簡単です。マリケスが油断する相手は、主人のマリカくらいでしょう。

刺客の正体も気になります。黒き刃の防具には、こうあります。

陰謀の夜の実行犯たる刺客たちは すべて女性であり、一説には マリカに近しい稀人であったという

—— 黒き刃のフード

マリカの身内が、マリカの息子を殺しに行ったことになります。

もう一つ、ライカードの持ち物にもヒントがあります。

陰謀の夜、法務官ライカードは ラニからの謝礼として片鱗を貰い受けた いつか来る冒涜の時、黒き剣のマリケスに 運命の死たる黒獣に挑む切り札として

—— 冒涜の爪

ライカードは、陰謀の夜に何かをして、その「謝礼」を受け取っています。そして渡されたのは、マリケスに立ち向かうための切り札でした。

ラニは最初から、マリケスに追われる事態を想定していたわけです。そして、ライカードという協力者もいた。ここからも、一人で起こした事件ではなかったと見ていいと思います。

ここまでをつなげると、こう読めます。死のルーンを外に持ち出せるよう手引きしたのはマリカ。それを受け取って刃にしたのがラニ。刺客を出したのはマリカに近い一族。

個人的にはこの共謀説が一番しっくりきています。ラニの告白とも食い違いません。ラニは「自分がやった」と言っていますが、「自分一人でやった」とは言っていないからです。

じゃあ、なぜマリカは息子を殺させたの?

ここが一番難しいところです。

母親が息子の暗殺に手を貸すとは、ちょっと考えにくい。なので「マリカの狙いは、もともとゴッドウィンではなかった」という見方があります。

マリカの中にはラダゴンがいます。二人は同じ体を持ちながら、考えはまったく違いました。マリカが本当に殺したかったのは、ラダゴンか、その背後にいる大いなる意志だったのかもしれません。その計画がどこかで狂い、ゴッドウィンが死んでしまった。そう考えると、マリカがこのあと正気を失ったようにリングを砕いたことにも説明がつきます。

ラニにとっても、ゴッドウィンは本命ではなかったはずです。ラニの目的は、自分の肉体を殺して二本指の支配から抜け出すことでした。

その証拠が「死の呪痕」です。

だが、デミゴッド最初の死者は二人あり 呪痕は2つの欠環となった ラニは肉体だけの最初の死者であり ゆえに死王子は、魂だけの最初の死者なのだ

—— 死の呪痕

一人はゴッドウィン。もう一人は、肉体を捨てたラニ自身です。陰謀の夜は、ラニにとっては自分を殺すための夜でもありました。

ミケラやラダゴンが黒幕って説は?

どちらも根強い説です。

ミケラ共謀説は、王の器になる体がほしいミケラと、体を捨てたいラニの利害が一致した、という考え方です。発想はおもしろいです。ただ、DLCでミケラが本当に望んでいたのはラダーンを伴侶として迎えることだとわかりました。ゴッドウィンの体を狙う理由は薄くなったと思います。

一方で、DLCのあとは逆に「全部ミケラが裏で動いていた」と見る人も増えました。DLCで、ミケラには人の心を惹きつける「魅了」の力があったことがはっきりしたからです。ラニやマリカも、知らないうちに動かされていたのではないか、という読み方です。ただ、陰謀の夜にミケラが関わったと書かれたテキストは、DLCを含めても見つかりませんでした。今のところは想像の域を出ないと思います。ミケラについてはミケラの目的とは?で掘り下げています。

ラダゴンや二本指を黒幕と見る説もあります。ラニたちは計画を進めたつもりで、実は裏で操られていた、という筋書きです。ありえなくはないのですが、ゲーム内で直接それを示すテキストは見当たりません。今のところは、ほかの説より一段推理が多いと感じます。

結局、まだわからないこと

正直に書いておきます。

ゴッドウィンがなぜ狙われたのか。これはどの説でも決め手がありません。マリカの本当の狙いがラダゴンだった、というのも推理です。そう書かれたテキストはどこにもありません。

ライカードの関わり方も、はっきりしているのは一部だけです。

ただ、ラニの告白、マリケスの追憶、刺客の正体。この三つを並べると、少なくとも「ラニ一人の犯行ではない」ことは見えてきます。陰謀の夜は、一人の黒幕の計画というより、目的の違う何人かが同じ夜に乗った事件だったのだと思います。

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死のルーン 黒き刃

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