考察ノート

【エルデンリング考察】ミケラの目的とは?ラダーンを王に選んだ理由と「魅了」の怖さ、陰謀の夜の黒幕説までわかりやすく解説

更新: 2026-10-05
結論から言うと

ミケラの目的は、すべてを抱く新しい神になり、ラダーンを自分の王として迎えることでした。これはゲーム内のテキストにはっきり書かれています。動機は優しさです。ただ、そのやり方は「魅了」で相手の心を自分に向けさせるものでした。ミケラが陰謀の夜の黒幕だったという説は人気ですが、それを示すテキストはなく、推理の段階を出ません。

ミケラってどんな人?

マリカとラダゴンの間に生まれた双子の片割れです。もう片方は、腐敗の女神になりかけたマレニア。

本編では、聖樹の奥でさなぎのような繭に入ったまま、モーグにさらわれていました。顔も声もほとんど出てこないのに、名前だけはあちこちで語られる。そんな不思議な存在でした。

DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」は、そのミケラを追って影の地に入る話です。そして最後に、彼が何をしようとしていたのかがはっきりします。

結局、ミケラは何になりたかったの?

答えは、DLCで手に入る「ミケラの大ルーン」に書かれています。

ミケラは、影に隠された塔に向かった その黄金の身体も、力も、宿命も 全てを棄てて はじまりから続く因果を超えて 全てを抱く、新しい神になるために

—— ミケラの大ルーン

全てを抱く、新しい神。 これがミケラの目的です。ここは推理ではなく、テキストで確定しています。

「全てを抱く」がどこまでを指すのかは、考察が分かれます。黄金律から外れた者、つまり忌み子や、腐敗に侵された者、夜の律の子まで受け入れるという意味だ、という読み方が多いです。

ミケラ自身も、黄金律の神の子でありながら、永遠に幼いままという呪いを背負っていました。双子のマレニアは、生まれつき腐敗を体に宿しています。黄金律の世界では救われない側の苦しみを、ミケラは身近で見てきたわけです。

なぜラダーンを王に選んだの?

ラスボスの「約束の王、ラダーン」を倒すと手に入る追憶に、その理由が書かれています。

幼き日、ミケラはラダーンに王を見た 脆弱な自分たちにはない、強さを そして優しさを だからミケラは純真に願った 私の王に、なってください

—— 神と王の追憶

「自分たち」は、ミケラとマレニアのことでしょう。体の弱い双子から見て、ラダーンは強くて、しかも優しい。だから王になってほしい。理由はとても素直です。

個人的には、この「純真に」という言葉が一番引っかかりました。悪意がないぶん、相手の気持ちを確かめる発想もない。そんな危うさが、この一語に込められている気がします。

優しいのに「もっとも恐ろしい」と言われるのはなぜ?

本編のころから、ミケラは怖い存在として書かれていました。マレニアの防具の説明です。

兄さまが、約束を違えるはずがない 神の知恵、神の誘惑。ミケラこそ もっとも恐ろしい神人なのだから

—— マレニアシリーズ(防具)

この「誘惑」の正体が、DLCで明らかになった魅了です。ミケラには、出会った者の心を自分に向けさせる力がありました。影の地でミケラに付き従っていた人たちの多くは、この力で信奉者になっていたと見られています。

ミケラが捨てていった大ルーンにも、その名残があります。

棄てられたミケラの大ルーン 完全に壊れており、恩恵が戻ることはないが ただ、魅了に抗う力だけが残っている

—— ミケラの大ルーン

ラスボス戦で、この大ルーンを使って魅了を振りほどいたプレイヤーも多いはずです。

ここがミケラの怖さだと思います。目指しているのは、誰も見捨てない優しい世界です。でもそこへ向かう手段は、相手に「好きになる」ことを選ばせない力でした。ラダーンでさえ、本人がどこまで望んでいたのかはわかりません。

もう一つ、ミケラの祈祷には気になる一文があります。

ミケラは、全てを受け容れ、抱こうと望み だがひとつだけ、そうできぬものを知っていた 絶対の神も、その王も 決して並び立つことはない

—— ミケラの光

全てを受け容れたいと願いながら、神と王だけは並び立たない、と知っていた。王として迎えたはずのラダーンとも、最後は対等ではいられなかったことになります。

マレニアのために動いていたって本当?

これは半分本当です。

ミケラは、マレニアの腐敗を抑えるために針を作っていました。本編でミリセントのイベントに出てくる針です。

繊細に紡がれた無垢金の針 だが、それは真ん中から折れてしまっている 外なる神の干渉を避けるための呪具であり 不治の宿痾、腐れ病を抑えるという

—— 無垢金の針

ただ、この針は最後まで完成しませんでした。本編のマレニアは、聖樹の根元で兄を待ち続けています。DLCのミケラは、その聖樹から離れ、影の地で自分の計画を進めていました。

妹を救いたい気持ちは本物だったと思います。それでも最後に優先したのは、自分が神になる計画でした。

ミケラが陰謀の夜の黒幕だったって本当?

DLCのあと、一気に広まった説です。

筋書きはこうです。ミケラは魅了の力で黒き刃の刺客を動かし、ゴッドウィンを殺させた。目的はラダーンを王にするための邪魔者を消すこと、あるいは王の体として使える器を手に入れること。

魅了という力が実在する以上、ありえない話ではありません。

ただ、引っかかるテキストがあります。ゴッドウィンを弔う剣の説明です。

デミゴッド最初の死者たる 黄金のゴッドウィンを弔う墓標剣 少年の静かな祈りが込められている 兄様、兄様、正しく死んで下さいな

—— 黄金の墓標

「兄様」と呼ぶ少年は、ゴッドウィンの弟にあたるミケラだと読むのが自然です。ミケラは、魂だけが死んで体は生き続けているゴッドウィンのために、「ちゃんと死ねますように」と祈っていました。

殺させた張本人が、こんな祈りを捧げるでしょうか。ありえなくはないですが、素直には読めません。むしろ、死にきれない兄を救おうとしていた、と読むほうがしっくりきます。

陰謀の夜にミケラが関わったと書かれたテキストは、DLCを含めても見つかりませんでした。なので考察ノートとしては、ミケラ黒幕説は「おもしろいけど、まだ推理」 と見ています。陰謀の夜そのものについては、陰謀の夜の真相で詳しく書きました。

まだわからないこと

ミケラが神になったあと、どんな世界を作るつもりだったのか。ここは書かれていません。「全てを抱く」が具体的に何をするのかは、想像するしかありません。

ラダーンが王になることを本当に望んでいたのかも、わかりません。魅了されていたのか、自分の意思だったのか。どちらとも読めるように作られている気がします。

それでも一つ言えるのは、ミケラは悪意で動いた人ではない、ということです。優しさから出発して、優しさのために他人の心を動かしてしまった。そこにこのキャラクターの怖さと悲しさがあるのだと思います。

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魅了 無垢金 黒き刃

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